2007年01月25日

仏でEU憲法否決

今は閉鎖されたメルマブログ「新聞批評」で、フランスのメディア事情について書きました。

「仏でEU憲法否決」(2005年05月31日)

EU憲法条約は25カ国に拡大したEUの基本法で、「欧州のための憲法を制定する条約」。

EU大統領や外相の新設、欧州議会の権限強化などを盛り込むというから、ヨーロッパが一つの国際国家となる壮大な実験。

発効には全加盟国の批准を必要とする。

そのフランスでEU憲法条約の是非を問う国民投票が5月29日、行なわれ、否決された。

主要メディアの大半は賛成か中立を掲げるが、反対するところは一つだけだったという。

それが共産党機関紙ニマニテ。

他はルモンドが賛成、週刊誌ヌーベル・オプセルバトゥールは社長自ら論文を書き、必要性を読者に訴えた。

リベラシオンは賛成だが、編集会議で反対意見も紙面に割くことになった。

フィガロは経営陣が賛成を支持して、編集部が抵抗で中立になった。

結局、国民的合意を目指した政府の思惑は、新聞メディア利用による国民への啓蒙、啓発も功を奏しなかった。

EU官僚などエリートが話をどんどん進め、庶民が知らない間に決められたことに賛成せよと言われても、戸惑っているのだろうか。

シラク大統領も落胆したかも。

一つのヨーロッパへの道は簡単ではないが、時間がかかってもその道を歩むと思う。
posted by 新聞批評 at 21:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 仏・メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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