2009年01月27日

たかじん委員会・村田晃嗣教授に騙されるな

日曜午後の読売テレビ「たかじん委員会」で、同志社大学の国際政治学者・村田晃嗣教授のコメントは、ひどかった。

1)イスラエルのガザ攻撃に関して、イスラエルはアラブに囲まれ、地中海に行け、とでも、とか、

2)何百発のロケットがイスラエルに打ち込まれ、2月の選挙を控え、何もしなくていいのか、とか、こんな趣旨。

ここで、お爺さんの三宅久之さんがガツンと言えば、まだこの番組も、 見どころがあるのに・・

1)村田教授は、イスラエルはアラブ諸国に囲まれていると言うが、エジプトはイスラエルに逆らわない。

サウジアラビアも、クェートも、イラクだって、あのサダムフセインがいなくなって、もはや脅威とはならない。

あとは、核をもつイランぐらい・・

2)ハマスにやられたイスラエルが何もしなくていいのか、については、京都大学の岡真理・准教授の「ガザの殺戮に「否」と言ったか」で十分説明になっている。

では今、ガザで起きていることは?

百五十万の人間を出口なしの檻に開じ込めて、空から海から陸からミサイルを砲弾を
浴びせて殺鐡する。

そんなことが、世界注視のなかで公然と、半月以上にわたり続いている・・

過去三年間、封鎖されたガザで、水も電気もガスもガソリンも、ライフラインのすべてをイスラエルにコントロールされ、かろうじて生命だけを維持するような「生かさず、殺さず」の状況に百五十万もの人間がとどめおかれてきた。

だが、私たちはそれに異議を唱えず事態を許容し、そうすることで殺人者たちにメッセージを送っていたのではないか・・

ガザは今「監獄」から「絶滅収容所」に変貌した。

「アウシュヴィッツ」「ヒロシマ}と同じく、「ガザ」は人問が人間であることの臨界を意味する言葉となってしまった・・

たとえ停戦が実現しても、封鎖と占領が続く限り、問題は解決しない。

爆撃で虫けらのように命を奪うことも、封鎖で尊厳ある生を奪うことも、人間性を顧みない点において等しい・・
 
http://arab-club.hp.infoseek.co.jp/kyotoshimbun.html
京都新聞より

岡さんは、「占領者と被占領者の暴力は対等には論じられない」とする。

そりゃそうでしょう。

そもそもイスラエルの暴力に対するパレスチナ人の自衛権行使。

「占領の暴力がなければ、被占領者は暴力を行使しない」もので、日本国憲法でも、自衛権の行使を否定するものではないし、法制局も、多くの憲法学者もそう言っているはず。

さらに岡さんは、国連総会は「イスラエルの占領は不当である」と60年も前に決議しているが、イスラエルやアメリカはこれを無視して今日に至っている、と。

この歴史を見てみたい。

イスラエルは建国からパレスチナの土地を奪い、1947年の国連総会では、56.5%をユダヤ国家、43.5%の土地をアラブ国家とした。

しかしイスラエルはその後も占領地を拡大。

国連総会は、イスラエルの不法占拠に度重なる非難決議をしてきたが、イスラエルはこれを無視してきた。

1993年9月、ワシントンでオスロ合意が調印されたが、和平は進んでおらず、その間、さらに領土拡大。

国際司法裁判所からも、イスラエル占領下にあるパレスチナにおける壁の建設は、国際法違反という勧告的意見を下された。

にもかかわず、これを無視。

大統領に選出されたアラファトは、長らくイスラエル軍による包囲・軟禁状態に置かれ、その後亡くなった。

ブッシュ政権のとき、和平へと向かわなければならないのに、イスラエルは入植をやめなかった。

壁まで作って、ガザを天井のない収容所にして、「イスラエルがガザの封鎖解除に応じなかった」ことを理由に、ハマスは停戦を拒否して、ロケット攻撃。

これにより、イスラエルによる昨年末からの今回のガザ攻撃となったが、アメリカはこれを支持。



無力の国連もなすすべがなく、ガザは国際社会から見放された。

村田教授が俗説を主張するはいいが、パレスチナ問題にどのような認識をもっているのか。



国際政治学者なんでしょう?

この番組も、もう少し見識のあるゲストを招いたらどうなの?



今朝の朝日新聞の朝刊8面には、「戦争犯罪 疑惑次々」と大きな見出しが躍る。

ガザ市民標的/市街戦で白リン弾

訴追封じへ将校隠し

海外旅行自粛を/報道に顔ぼかせ

朝日新聞はイスラエルのプロパガンダを垂れ流さず、ようやく客観報道に務めるようになってきた。

京都新聞って、素晴らしい。読売テレビも少しは見習って!
posted by 新聞批評 at 19:13| Comment(42) | TrackBack(0) | 朝日新聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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