同じ事象であっても、言い方によるイメージが随分異なることがある。エンベット(embed)がそうだろう。
エンベットとは、ぴったりはめ込む、埋め込むという意味。
マスコミでは戦争などで最前線部隊と寝食を共にして取材する従軍取材方式、と説明される。
表現からのエンベット、すなわち表現からの埋め込みで、たとえばテロとアタックを見ると・・
イラクの武装勢力を「テロ」と呼ぶメディアと、「アタック」と呼ぶメディアがある。
テロなら許しがたい犯罪行為だが、アタックなら武装勢力にも理があることになる。
フランスの英雄ナポレオンだって、周辺国から見れば、許しがたい侵略者。
反英闘争に生涯を賭けたインド独立の英雄、ラス・ビハリ・ボースだって、イギリスから見れば、犯罪者テロリストだった。
イラクの武装勢力を英BBCは「テロ」とはせず、「アタック」としていた。
BBCはこの事象を客観的に抵抗運動として見ていたのだろう。
また米メディアはイラク人捕虜を「虐待」としていたが、アラブ・メディアでは「拷問」としており、ここにもエンベットが働いている。
同じことでも、言い方によって、想像するものが随分異なる。
北朝鮮の「ミサイル発射」と言う日本のメディア。
これを「発射実験」と伝えたなら、どう感じるだろうか?
世論や時代の空気はメディアのエンベットにより作られるかも。
まもなくイラク開戦7年目を迎える。
★歴史が審判するー対イラク戦争(開戦時)
★税金使うに民主化PR(開戦2年目)




エンベッドというのは1991年の湾岸戦争で採用されたメディアコントロールと記憶します.(日本軍にも従軍記者のようなシステムはありましたが)蛇足ながら:イラク戦争は2003年3月ですから,まだ4年なのではないでしょうか?