2007年03月10日

タイ「iTV」が閉鎖

タイ唯一の地上波民間テレビ局「iTV」が閉鎖される、と小さく新聞記事にあった。
(2007年3月7日付け朝日新聞)

放映権料や違約金約1千億バーツ(3500億円)を期限までに政府に納めることができず、免許が失効したためという。

「iTV」開局から閉鎖まで、そのアップダウンが激しい。

民主化を求める市民らが武力弾圧した政変の後、政府系テレビ局が軍寄りの報道をしたため、新聞社や銀行などが出資して、初の民放局として開局した「iTV」。

権力監視のジャーナリズム本来の役割を担うはずだった。

ところが政府から嫌がらせ。

政府の介入で、報道中心の番組編成で、視聴率は上がらず、その上、巨額な放映権料が求められ、経営難に陥ってしまった。

そこでタクシン前首相系の企業に身売りされると、一転、放映権料は大幅減額に、娯楽番組が認められたという。

で、経営は黒字転換したというが、それはなるだろう。

テレビ局を生かすも殺すも、政権次第という、とってもご都合主義なお国柄。

だが、これがジャーナリズムと言うには、いかに民主主義が貧困か。

そして、昨年9月のクーデター後、今度は最高行政裁判所から、放映権料の減額措置が取り消しされた。

行政裁判所は公正中立なのか、それとも新政権側なのか、またまたドンデン返し。

常に政権側のイエスマン、宣伝機関になっていなければ、テレビは生き延びることはできないのか。

このことを、よその国のことと、思っていていいのだろうか?
posted by 新聞批評 at 12:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外メディア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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